2025年7月 春桜会レポート
▼アジェンダ
- 溝口 哲弘先生(溝口ファミリークリニック院長)
クリニック経営・採用戦略の実践と理論
- 漢方薬:越婢加朮湯
- ツボ:陽明大腸経 商陽
- 生薬:アストラガルスメムブラナーセウス
①溝口哲弘先生
- 開業医として11年目。静岡県袋井市にて「溝口ファミリークリニック」を運営。スタッフ満足度・組織診断で全国上位1%の評価。離職率は直近2年でわずか1%。
- スタッフ約40名(多くがパート)、医師1〜2名体制。テレワークスタッフも在籍する柔軟な職場環境を整備。
- 日経メディカルにて「クリニックマネジメント実践記」を約10年執筆(約70本)。
診療所マネジメント実践記:日経メディカル Online
溝口ファミリークリニック院長の溝口哲弘氏が、同院の運営マネジメントの実践のほか、自身が設立した診療所経営の勉強会「Clinic Management Association」の活動内容などを紹介する。
- 医師進歩にて連載「クリニックで実践人材採用のテクニック」(全25回予定、現在6回公開)。
- 10年にわたり「地域探求塾」という勉強会を主宰。現在はオンラインにて無料ワークショップを実施。多彩な分野の講師を招く。
地域探求塾
https://utage-system.com/p/sWiPAdFL2LWK
- YouTube配信も積極的に展開。コンサルタントと協業し、経営視点の共有を行っている。
- セミナーゴール
「良い職場なのに応募が来ない、その“原因”を明らかにする」
「応募が来る求人票の作り方がわかる」
「明日から改善できるアクションを持ち帰る」
- 採用ノウハウと求人票戦略
- ハローワーク求人は「無料」「失業者が見る」「ネット公開可」というメリットあり
- 求人票が読まれない理由は「魅力不足」「情報の不明確さ」「知りたいことが載ってない」ことにある
- 良い求人票は「見られる・読みたくなる・応募したくなる」の三拍子を意識
- 最も大事なのはタイトルの最初の28文字。特に前半14文字で惹きつけるのが勝負
- 「仕事内容」には“何を、どこに、どうやって”を具体的に書く
- 「特記事項」には写真やリンクも活用して自院の魅力を最大限に伝える
- 求人票にURLを掲載して採用ページへ誘導することで情報の補完も図れる
- 実践的ワークと戦略思考
- アピールポイントを5つ抽出するワークが推奨されている(例:研修制度、柔軟な働き方、院長の思想など)
- 求人票の「言葉の選び方」に注意。「医療事務」→「笑顔で迎える受付スタッフ」など、具体的なイメージに変換
- 未経験・ブランク・子育て世代に向けた表現も重視(例:「一人ひとりに合わせた段階的研修」)
- シフト制の柔軟性を強調。「みんなで協力して決める」「希望を尊重」などの記載を推奨
- 実際の入職理由をスタッフにアンケートで聞き取り、求人票に活用
- ADHDなどの特性を持つ人も働けるよう、仕組み化や専門家の支援体制を導入
- ペルソナ設計と“人が定着する求人票”
- 求人票作成にはペルソナ(理想の応募者像)の設定が不可欠
- 年齢、家族構成、キャリア志向、SNSの傾向まで細かく描き「誰に向けて書くか」を明確に
- ペルソナ設計のヒントとして、「この人とまた働きたい」と思える元スタッフの要素を組み合わせる方法を紹介
- 求人票作成時は、「安定」「挑戦」「成長」「承認」「貢献」「人間関係」の6つのキーワード(SEARCH)に基づいて報酬・魅力を言語化
- スタッフにも“働いて良かったこと”を書き出してもらい、採用・定着のヒントに
- 今後の展望とイベント情報
<知的探求塾今後の予定>
8/31(月)もう悩まない開業医のための経営力1DAYワークショップ
9/10(水)ADHDの人も働きやすい「ミスが減る職場はこう作る」
10/21(火)医師のための経営羅針盤 クリニック・ブランディング
2026 4/21クリニックアワード開催
- 医科・歯科の同時開催で、様々なクリニックの実践事例を発表
- 歯科登壇者:能登先生(両資格クリニック)、葛森押村歯科の先生(医科歯科連携の実績あり)
- 医科側には、日経メディカル・日経ヘルスケア、Webリインチャンネルの川村氏など取材・来場予定
- 会場は東京国際フォーラムD棟(約100名収容)
來村先生
②漢方薬:越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
パンチの効いた麻黄剤で、むくみも熱もズドンと退治!
- 出典はあの「金匱要略」。麻黄パワー全開の消炎・利水系処方
- 熱っぽさ、赤み、腫れ、むくみなど、“実証”タイプの炎症にズバッと効く
- 症例は幅広く、湿疹、ヘルペス、蜂窩織炎、リウマチ、痛風などなど。とにかく「腫れて熱を持つ」系はおまかせ
- 肉のかたまり「肉極」や、目の白目にできる「翼状片」にも応用されるレアケースも
- 甘草、大棗、生姜のサポートで、麻黄の“胃もたれ爆弾”も抑え気味
- ただし副作用には要注意。甘草の“偽アルちゃん(偽アルドステロン症)”や、麻黄の“不眠・動悸・もたれ”は要チェック
- 美容医療の“術後ケア”や、“多汗症の汗ピタ抑制”など、地味にニーズ高め
- 帯状疱疹の急性期や、アトピーの赤ら顔、ヘビ咬傷なんかにも研究的にはアプローチ可
- ハナづまり(アレルギー性鼻炎など)には、麻黄のチカラで“シュッと通る”頓用もあり
③ツボ:陽明大腸経「二間(じけん/LI2)」
人差し指のあたりに、秘めたる消化とデトックスのスイッチ
- 手の陽明大腸経の2番目のツボ。場所は、人差し指の付け根、関節の外側あたりのポッコリ
- お腹のゴロゴロ、喉や鼻のトラブル(咽頭痛・扁桃炎・耳鳴りなど)にピンポイント
- 歯の痛みにも“ギュッと効く”便利な応急ポイント
- 実は“美ボディ”ツボとしても活躍。代謝UPや便秘改善で「くびれ強化」が期待される
- 疲れやすい夏や、食べ過ぎ・飲み過ぎの“内臓ヘロヘロ”状態にも頼りになる存在
④生薬:朮(じゅつ)〜白朮と蒼朮、そしてオケラ〜
湿気バスターの頼れる縁の下の力持ち!
- 今日の主役は「朮(じゅつ)」。キク科オケラ属の根っこで、まさに“東洋の胃腸サポーター”
- 白朮(びゃくじゅつ)は、気を補って汗を止める。蒼朮(そうじゅつ)は発汗・消炎メイン。使い分けがカギ
- 効能:胃腸の調子を整える・むくみを取る・利尿・止汗・湿気退散(昔はカビ避けにも!)
- クラシエなどのメーカーでは、小児向けに白朮を選ぶケースも。地味にやさしさ全開
- 主成分には、アトラクチロン(抗潰瘍・肝保護)、アトラクチノリド類(抗アレルギー)、アトラクタン(血糖降下)など、実は成分エリート集団
- 代表的な配合漢方:人参湯、補中益気湯、啓脾湯、五苓散、半夏白朮天麻湯…など多数!
- 「半夏白朮天麻湯」は、めまいや耳鳴り+胃腸の弱さに強い味方。症状に応じて使い分けを





