2025年4月 春桜会レポート

漢方と医療経営のことを学ぶなら春桜会竹林庵 活動報告

2025月 春桜会レポート

 

2025年の第4回目の春桜会。3月21日(月)の開催になりました。今回は、テレビ番組でなどでも、活躍する脳神経内科医の内野先生の「しくじりドクター俺みたいになるな」のライブトーク。異色の経歴を持つ内野先生ならではの軽快なお話に時間を忘れて、聞き入ってしまった、ここでしか聞くことのできない必見の内容です。

 

アジェンダ

  • 脳神経内科医 内野勝行先生 しくじりドクター俺みたいになるな
  • 漢方薬:桂枝加竜骨牡蛎湯
  • ツボ:魚際
  • 生薬:アスパラガスコウチキネシス(クサスギカズラ)

 

脳神経内科医 内野勝行先生 

しくじりドクター俺みたいになるな

 

内野勝行先生は、失敗とトラブル続きの人生をむしろ「ネタ」として笑い飛ばしながら、医師としてのキャリアを築いてきた方です。医師になった経緯も波乱万丈で、バーテンダー志望から一転、文系出身で医学の道へ。開業後も詐欺やトラブル、炎上を乗り越えながら、現在も診療とメディア出演を通して「しくじりドクター」として活動中。自虐も交えたトークで、医療×メディアのあり方や生き残り術をユーモラスに語ってくれました。

 

  • 異色の経歴から医師に転身
    元は文系で作家や芸人志望。大学も高校中退後に飛び込みで入学したり、海外で寒さに挫折したりと、常に型破りな道を選択。

・元々はバーテンダーや芸人を志望し、文系大学に進学。

・英検で奨学金狙い→入学したら即閉鎖というハプニング。

・スコットランドに留学するも寒さで撤退。

・『ドラゴン桜』を読んで勉強し、帝京大学医学部へ合格。

・医学部時代はバイト13個掛け持ちしながら過酷な生活を送る。

 

  • 医師になってからも波瀾万丈

地方病院の副院長就任から、親族の横領発覚→解雇、さらには悪徳コンサルによる開業失敗など、何度もピンチを経験。

・帝京大医学部卒業後、脳神経内科に進むも水が合わず離脱。

・妻の祖父が理事長の病院で副院長に抜擢され経営に携わる。

・病院の親族の横領を告発→逆に解雇される。

・全く縁のない金町で開業、悪徳コンサル&違法融資に巻き込まれる。

・開業半年で資金ショート→奇跡的にメディア出演で復活。

 

  • メディア出演で大逆転

偶然のつながりでテレビ出演が実現。その後、メディア露出が増え、クリニックも黒字転換に成功。炎上すらチャンスに変えるポジティブさが魅力。

・偶然が重なってテレビ出演のチャンスを得る。

・「しくじりドクター」としてキャラが受け、準レギュラー化。

・書籍出版や講演活動も行い、多方面で活躍。

・メディアは諸刃の剣と認識しつつ、賢く使っている。

・医師のメディア活用の在り方について持論を展開。

 

  • 炎上”すら趣味に変えるドクター魂

テレビやSNSでの炎上エピソードも多く、「トンガ頭痛」や有名人へのコメントでバズるなど、話題には事欠かない存在。

・有名人へのコメントでファンから誹謗中傷→それも笑い話に。

・「トンガ頭痛」発言でSNS大炎上→トレンド入り。

・炎上中も律儀に返信して、さらに燃え上がる。

・基本的に「炎上は趣味」と公言するドM気質。

・メガネへのクレームも笑って受け止める懐の深さ。

 

  • 人生何度転んでも立ち上がれるという実例

数えきれないトラブルと失敗を乗り越え、それでも医師として生き残り続ける姿は、多くの人に「しくじっても生きていける」勇気を与えてくれます。

・金町と千葉の病院を拠点に週単位で行き来する生活。

・騙されたり閉院したりした過去のクリニックも振り返る。

・再び依頼を受けて病院を建て直すなど再起のエピソードも。

・自殺レベルの困難を何度も経験しながらも、前を向く。

・医療、経営、メディアを通じて「失敗から学ぶ」姿勢を伝える。

 

 

來村先生 

②漢方薬:桂枝加竜骨牡蛎湯

「桂枝加竜骨牡蛎湯」は、ちょっと繊細で、気が疲れやすかったり、緊張しがちな人にぴったりの漢方薬です。もともとは虚弱な人向けの「桂枝湯」に、精神を安定させる成分(竜骨と牡蛎)が加わった処方で、心も体も優しくケアしてくれるイメージ。夜尿症や悪夢、脱毛、不安、性的な悩みなど、年齢問わず幅広い“心身のゆらぎ”に寄り添ってくれます。

 

ポイント①:基本は「桂枝湯」+精神安定の“おまけつき”

・ベースは「桂枝湯」=痩せ型で虚弱な体質の人向け。

・そこに竜骨(動物の骨)+牡蛎(カキの殻)=カルシウム豊富な鎮静コンビ。

・精神を安定させる作用が加わることで「心」にもアプローチ。

・子どもからお年寄りまで使える、やさしい処方。

・いわば“ふんわりメンタルケア付きの桂枝湯”。

 

ポイント②:心の不安や緊張にやさしく効く

・不安・緊張・神経過敏など、心のゆらぎに。

・怖い夢(悪夢)を見る人にも処方される。

・精神的なストレスでお腹が張る・冷えるといった不調にも。

・神経衰弱や不眠気味な人の“こころの防波堤”に。

・認知症に伴う性的逸脱行動にも活用例あり。

ポイント③:からだの“下”のゆるみにも

・夜尿症(おねしょ)や頻尿、尿もれなど“締まり”に関わる症状に。

・夢精・遺精など、性にまつわる不調にも使える。

・脱毛(特に円形脱毛)に用いられることも。

・女性の体液漏れなど“下に漏れる”タイプの症状にも対応。

・高齢者や虚弱体質の人の“ゆるみ体質”にやさしく効く。

 

ポイント④:体質や症状によって他の処方と使い分け

・実証(体力ある人)は「柴胡加竜骨牡蛎湯」。

・虚証でも冷えや乾きが強ければ「柴胡桂枝乾姜湯」。

・神経過敏なら「加味逍遥散」、喉のつかえには「半夏厚朴湯」。

・精神的な不安が強くて貧血傾向なら「帰脾湯」「加味帰脾湯」。

・弱でもっと腸が弱い人は「小建中湯」が向く場合も。

 

ポイント⑤:実は美容やEDにも!?意外な効能も

・ED(勃起障害)にも使えるという報告も。

・お腹を整える→肌の調子も良くなる(アトピーや湿疹)。

・お腹の筋肉の緊張をゆるめて、全身の力も抜けやすくなる

・睡眠の質向上=浅い眠りや悪夢へのケア。

・チックや過敏性腸症候群など、神経系の不調にも。

 

⚠️副作用・注意点

・甘草が入っているため、むくみ・高血圧・低カリウムなどに注意。

・長期服用時は定期的なチェック(特に血圧・カリウム値)を。

 

  • ツボ:少商

「少商」は肺の経絡、最後の11番目のツボ

・手の太陰肺経のいちばん端っこにあるツボで、「少=小さい、端っこ」って意味もある。

場所は“親指の外側の爪のキワ”にちょこんと

・親指の外側、爪の生え際のキワにあります。ちょっと見にくいけど、押すと痛い場所。それが目印。

 呼吸器系にぴったり!咳や喉の痛みにも◎

・肺の経絡だから、咳や喉の痛み、熱っぽいときなんかにも使える、頼れるツボ。

鼻血にも使える、意外と万能なツボ

・熱がこもって出る鼻血なんかにも効果的。小さいけれど働きもの。

 陰の気が集まる場所だからこそ、痛みやすいけど効き目もバッチリ

・陰経が集まる敏感な場所なので、ちょっと痛いけど、そのぶん効き目もしっかりある。

 

  • 生薬:アスパラガスコウチキネシス(クサスギカズラ)

名前はアスパラガスだけど、薬草

・食べるアスパラガスの仲間で、「コウチキネシス」はベトナムの地名が由来。見た目もアスパラっぽいですが、れっきとした生薬です。

日本では“松葉ウド”や“オランダキジカクシ”とも呼ばれる

・シャモシャしたツル性の植物で、キジが隠れそうな姿からこんな面白い名前に。あたたかい海辺に自生する、ユリ科の多年草です。

使うのは“根っこ”。蒸して乾かして「天門冬」に

・外側の皮を取って、根を蒸して乾かしたものが「天門冬(てんもんどう)」。古くから漢方に使われてきた、頼れる薬草です。

潤して、補って、咳をおさえる。粘膜にもやさしい生薬

・効能は、滋養強壮、喉の渇き止め、咳止め、痰切り、粘膜の保護など。放射線障害や抗腫瘍の作用も期待されています。

「麦門冬湯」とも似てるけど、それぞれの得意分野がある

・天門冬は「体を元気にする力」が強くて、麦門冬は「胃を養う力」が強め。症状や体質に合わせて使い分けられます。